廃棄していた雑草を新たな収入源に。奈良県黒滝村森林組合とタッグ - 7月24日出荷スタート
「美しく、うつろう四季と暮らす。」をコンセプトに掲げるECサイト「SiKiTO(シキト)」を運営する株式会社TRINUS(トリナス)(本社:東京都世⽥⾕区)は、⿊滝村森林組合(奈良県吉野郡)と提携し、これまで森林で捨てられていたアセビの切り枝を、SiKiTOの注力サービス「枝もの定期便」の商品として活⽤する取り組みを開始いたします。
林業の衰退・「枝もの」流通量減少にストップを
林業における高齢化や働き手の減少により、荒れ果てた山が増えている日本。荒れた山は雨を蓄えられず、土砂災害の被害拡大の原因にもなっています。しかし、森を守る林業は材木価格の低下などで衰退する一方。そこで、収入の一助になればと、奈良県黒滝村森林組合と枝ものを各家庭に配送するサービスを行う株式会社TRINUSは提携し、これまで雑草として廃棄されていたアセビを観賞用として出荷する取り組みを行います。6月24日より、各家庭に配送予定。ここから全国に広がるような新たなモデルケースを目指します。
雑草として廃棄されていたアセビ
山林に自生しているアセビ
左:黒滝村森林組合の参事、的場真一さん、中央:奈良県でアセビを出荷している小西さん、右:大阪府なにわ花いちばの柏原さん※小西さんと柏原さんが、枝の選定方法や、選別方法を的場さんにレクチャーしている様子
取り組みのきっかけ
株式会社TRINUSが、良質なアセビが多く自生する奈良県の各森林組合に元々もっていたネットワークを利用し声掛け。黒滝村森林組合の皆様に、それまで雑草として刈り取っていた「アセビ」が生まれ変わることに驚きと期待を持って頂き、協業が決定しました。
取り組みの背景
1.林業の衰退
材木価格の低下などの要因で林業就業者が減少、さらに高齢化率が高まる中、林業の衰退が懸念されています。国土の68%が森林という森林大国日本ですが、荒れた山は土砂災害の被害拡大の原因にも。
2.「枝もの」の流通量減少
生け花で花材として使われる「枝もの」ですが、華道の衰退とともにその流通量は2004年から2022年までの19年間で20.6%も減少。枝ものは収穫までに数年かかるものがあることや、生産者の高齢化や後継者不足などの課題を抱えていることなどから、急激に流通量が増えることは見込めていません。
3.「枝もの」の需要増加
コロナ禍でおうち時間が増えたことなどをきっかけに、おしゃれなインテリアとして、また、自然・四季を感じられる心地よい空間を生み出すものとして「枝もの」人気が高まっています。2022年に始まった、家庭に枝ものを届けるサービス、TRINUSの「枝もの定期便」は順調にユーザー数を伸ばしています。ECサイト会員数は2万人を超え、枝もの定期便のユーザー数は1年間で倍増、出荷本数は累計20万本を超え、枝ものサブスクシェア最大級となっています。
取材可能箇所
※各所写真提供も可能です。その他取材箇所についてはご相談ください。
・黒滝村森林組合参事 的場真一さん 山林での採集、出荷の様子
※初回の採集は今月19日頃。20日なにわ花市場に持ち込み、TRINUSへは21日に到着予定。お客様への商品出荷を24日予定。2ケ月間、同様の作業を随時継続予定。今後の作業予定に関しては、TRINUSへお問合せお願いします。
・「枝もの定期便」出荷の様子(東京平和島での枝ものをまとめて出荷する様子)
・枝ものをインテリアに取り入れ、楽しむご家庭の様子
・TRINUS代表インタビュー
流通イメージ
収穫後、切り花の取扱高全国2位の「なにわ花いちば」の物流網を利用し、黒滝村からSiKiTOの物流拠点(東京・大田区)まで輸送します。SiKiTOでは、届いたアセビの品質確認・水揚げ・梱包をした後、全国の枝もの定期便ユーザーのもとへお届けします。
ブランド概要
「美しく、うつろう四季とともに暮らす。」
SiKiTOは自然にふれる機会の少ない現代人に、四季折々の切り枝を毎月お届けする「枝もの定期便」や雑貨の提供を通じて、暮らしの中に四季を感じる時間を提供するECサイトです。
枝もの定期便とは
「枝もの」とは切り花として流通している枝の総称。
春の花、夏の葉、秋の実、冬の常緑。四季折々に豊かな表情を見せる枝ものは切り花よりも存在感があり、しかも長持ち!お部屋に生まれる木漏れ日にも目を奪われます。日当たりを気にしなくていいので、リビング、玄関、キッチン、ベッドルームなど飾る場所も選びません。
そんな枝もの専門のサブスクサービス「枝もの定期便」では、なかなか花屋さんでは買えないサイズの枝ものをご自宅へお届けします。
【ウェブサイト】https://sikito.com/
【枝もの定期便】https://sikito.com/products/edamono-subsc-all
会社概要
「価値ある資源を現代の暮らしへ」
株式会社TRINUS(トリナス)は、豊富な森林やものづくり技術など、この国の価値ある資源をクリエイティブと生活の視点でとりなし、美しい現代の暮らしをつくります。
商号:株式会社TRINUS
代表者:代表取締役 佐藤 真矢
所在地:東京都世田谷区池尻三丁目21番28号 新日本池尻ビル9階
コーポレートサイトURL:https://trinus.co.jp/